2007年6月16日土曜日

世の中常識で考えられないことがある

覚醒剤でつかまった母親の母子家庭の子どもに差し入れをする。
まだ4歳になってない。5月15日に逮捕されてから、ずっと知った人がまったくいない施設に入っている。
覚醒剤でつかまったとしても、親権者はその母親だけなので、母親以外には会わせることはできないのだそうだ。 実の父親は(認知はしていない)は、心配になって施設の前まで行ったが、いるかどうかも教えてもらえなかったという。


吹田家庭子どもセンターの話によればそういうキマリでしかたない。 (ああ、お役所仕事!)
で、彼は、最初はなじまなかったようだが、男性職員と元気に遊ぶのが好きで○○レンジャーゴッコをして遊んでもらっているのだそうだ。


差し入れは母親の確認があればできるとのことで、しかたないから面会に行って差し入れるつもりの
会社で預かったときに遊ばせていたヒラガナを書いてある積木と、マジレンジャーのお面とお人形を見せて説明した。


留置場の中の人と面会するとか、なんとも情けないものだ。 母親はオモチャを差し入れるというのは嬉しかったようだが、相変わらずの強気で自己中で自分が質屋に入れた宝石のことも心配のようだった。 そんなものの世話は誰もしないじゃないか? と答えたら

フィリピンのお父さんの病気がひどかったときに、私の宝石を質屋に入れたのがどこが悪いと逆切れし、友達にお金を渡して金利を払ってもらったから大丈夫だと。(そんなら、そんなこと誰にも言うなよ!)

まあ。薬が切れて、イライラはマックスって感じで、見ていて確信したが、彼女は出てきても、同じように薬に頼って、最後は死ぬだろうなと思った。

都合がいいことに家もないし、大阪にはおられないと思う。  私も「出たら必ず大阪を出て行くように、一度はフィリピンに帰るか、もしくは名古屋でも東京でも三重(親戚がいるそうで)でも行って、0からやり直すしかない」と言い渡しておいた。  そしたら「そのつもりです」と。 本当に関わりたくない。消えてくれと思う。

一人息子は、家庭センターにも確認したが、拘置所から出てきていきなり母親と一緒にさせるということはないそうなので、彼女が必ず安定したといえるまでは、施設で育つことになると思う。 フィリピンの家族に私は英文で7ページにわたる手紙を書いたのだが、いまだに返事がない。 もしかしたら引き取る気持ちはないのかもしれない。 そうなると、日本国籍のないあの子が、日本の施設にずっと入ることになるだろうか。 まだ、先はわからないが、本当に心配だ。ま、お父さんが本気になってくれているのが安心材料だけど。


母親との面会は、やはり途中から彼女が切れた。

実の父親は養育費を母親に直接はもう渡さないと言っている。 あなたの妹さんを通じて送金するなどになるだろう。 と伝えると。

「あの人に言っておいて!私が母親だ。お金なんかいらない!」 と興奮した。

これが薬のせいなのか、性格なんか。

帰ってきても本当に気が重かった。 呪文のように「私には関係ない。子どもを助けてやりたいだけ」と唱える。

オモチャを差し入れるにあたって、次男(私が世話した男の子は2人目なので次男と呼ぶ)に私はひらがなで手紙を書いた。母親がまだまともだった頃のキレイな顔写真も貼って。
彼が少しでも文字に興味を持ってもらえるようにと願って。

「さみしいおもいをさせて、ごめんなさい。 ママはいま、すこしひどいびょうきになっています。でも、かならずなおって、むかえにいくからね。」 そんな内容の手紙だ。 次男は頭がいいから、母親がにほんごを書けないことを知っていると思うので ゆうちゃんがかいた と説明も入れておいた。
彼が少しでも幸せを感じてくれたらと思う。



彼は、本当に母親にきままに育てられており、テレビアニメやDVDを見せられて、乱暴な遊びでストレスを発散し、深く考えたり、パズルをしたりということが本当に苦手な子どもだった。絵本の読み聞かせもほとんどしてなかったと思う。 3歳くらいなら、喜んで見る公文のカードにまったく興味がなく(いろんな子どもと遊んできたけど初めてだった)、常にイライラして、単純な遊びしかできない感じは日に日にひどくなっていった。
もう、これ以上は限界だと思って、母親を逮捕するということを真剣に考えた。


二人が住んでいたボロアパートの強欲大家が、家賃を払えと言ったときに、本当に腹立ったのが「あんたヒドイことするなぁ。子どもが可哀相やろ。逮捕なんかさして」と無責任なことを言った。

誰が好き好んで、そんな面倒なことに関わるもんか! オマエは金だけじゃないか。バカ!って気持ちになって、暴れそうだった。 私は子どもが可哀相すぎて、辛かったからそうしたんだ。


確かに次男は、体にアザがあったわけじゃないし、痩せて食べさせてないわけじゃなかった。 しかし、彼は深夜に連れまわされたかと思ったら、24時間家に閉じ込めになり、キママな母親に振り回されて
金の無心の材料にされていたのだ。 これは虐待だと私は思う。

世の中には、常識じゃ考えられないような環境で育っている子どもが沢山いる。 友達から聞いたけど、ヤンキーのカップルでデキチャッタ結婚の子どもが、寝かされっぱなしで頭の形がいびつになっているのを見て、思わず連れて帰ってきて祖父母に渡したことがあったそうだ。 

私は赤ちゃんポスト大賛成だ。赤ちゃんポストに預けようと思うだけ心があるというもんだ。

もっと、えぐい親が沢山いる。

次男なんて、保育所に月に3日とか4日とかしか行かされてなかった。 その段階で、私は行政に通報する義務を作り、家庭センターが訪問するとか、そういう工夫をせないかんのじゃないだろうか。
そういうことになら税金使っても値打ちあると思う。

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